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450Tiドライバー マックスソウル

久々に出た期待大の正統派ドライバー
ブームを巻き起こす可能性あり

パーシモン時代からクラブ開発に関わってきた匠の職人が設計したドライバーで、細部に渡りこだわりが見られる。特に優れているのはその反発性能で、繊細な研磨で実現する規制値ギリギリのの反発係数はRatingGateの試打測定でも実証済みである。
また価格の面においても定価が50,000円と他社に比べて廉価である。

マックスソウルの高い飛距離性能が巷で囁かれ始めたのは2012年の秋くらいからだろうか。特にヘッドとシャフトを別々に組むコンポーネントクラブ好きのマニアの間で噂が立ち始めた。
反発係数もルールギリギリまで高められており、RYOMA製のヘッドと打ち比べても数値に全く遜色がない上に価格はこちらの方が安い。
ボールの質はキャリーが大きくビッグボールであり、凄まじい直進力を発揮する。ヘッドのエネルギーががっちりとボールに乗っかるのでプレイヤーも真芯を捉えた爽快感を体感出来、日本刀のような斬れ味は無いものの一発で相手の兜ごと叩き割る鉄斧の様な破壊力がある。

初心者向けのクラブでは無い。スポットも特に広いとは言えないが、スコアを落とすほど狭くもない。
ヘッドはスイング中非常にオーソドックスな挙動を示し、スイングが上達すればするほど違和感が無くなってくる。ゴルフの土台を築く助けになってくれるだろう。
ヘッドスピードが遅い人でも適正なロフトを選べば適度なボールの浮力を得る事が出来る。

大きめなヘッドの割りにヘッドは比較的動かしやすい。ボールもがっしりとヘッドに吸い付くので、上級者が求めているどっしりとした安定感という意味ではピカイチだろう。力のないヘナヘナとしたボールになりにくい印象がある。

ソールを見ると色々と装飾が施されており、空気抵抗を考慮に入れたフォルムも独特だが、セットアップして見るとオーソドックス。実際のプレーを見据えた実践派の設計者によるものと思われる。
フェース角も0°のものは実際に構えてもちゃんと0°に見えるのが嬉しい。ヘッドの座りは普通位。特に優れているとは言えないだろう。

しっとりと吸い付くような打感ではなくかなりの重量感があるが、硬くてたまらないという感じでもない。特に柔らかいスピンタイプのボールを使用しているプレイヤーはどっしりした重い手応えを感じる事が出来る。
打球音は少し低めの金属音が強いので好みが分かれるだろう。

40m/s~55m/sまであまり制限が無い。これはただロフトを変えるだけではなくその適正なヘッドスピードに合わせて設計が熟慮されているから。
むしろ【適応性】で述べた様にゴルフに対する姿勢によって宝物にもなるしガラクタにもなりかねない。

ヘッド特性がオーソドックスなので自分の好みのシャフトを入れれば良いと思うが、試打の段階で良い相性を見せたのがバシレウスフィアマ。高い飛距離性能が相乗効果で更に更に伸びるばかりか、比較的鋭敏なレスポンスが非常に心地よいと言える。
その他ワクチンコンポやファイヤーエクスプレスなども良好と言える。

総合評価の極めて高いこのヘッドの要素の中で唯一残念な結果となった。
まず【great design】【superior driver】等のロゴは全く必要がない。さらに塗装の質も少々お粗末。
白いヘッドのラインナップは流行りを取り入れたのだろうが少なくとも現代の若いデザイナーの発想ではない。

 H/S 42m/s以下の方 H/S 43~46m/sの方 H/S 47m/s以上の方
※飛距離の基準について

※Fitting Mapでは、各要素の◇が縦に一直線に並ぶほどバランスが良い設計とみなされます。

前述したように基本性能に裏打ちされた安定感という表現がピッタリと当てはまるヘッドである。
ただ単に飛ぶだけという訳ではなく、競技で戦うアスリートから熟練のベテランゴルファー達に使い勝手が良くなるようにトータルバランスが考えられている。
このヘッドはゴルフクラブにかなり造詣の深い年配の熟練設計者による作品であろう。これからヒットにつながることは間違いない。次回作に関してはセンスの良い若いクラブデザイナーの意見を取り入れればjbeamなどに負けないセールスを記録出来るかもしれない。

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