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NS210 / NEXGEN

NEXGENブランドについて

NEXGENはゴルフパートナーのプライベートブランドであり、2006年のブランド創立以後、廉価でコストパフォーマンスを求める日本のアマチュアゴルファーに愛されてきた。

キャロウェイ、テーラーメイド、あるいはダンロップなどの大手メーカーのギアを使用するいわゆる日本の本物志向のアマチュアゴルファーからは「中古ゴルフ会社のプライベートブランド」というイメージを払拭出来なかったが、これまでにLPGAトッププロであるリディア・コ プロ、日本でもドラコンプロの安楽拓也プロなどとの契約を行うなど、少しずつではあるがその信頼性とコストパフォーマンスの良さが認知されてきている。

2023年の初頭から、NEXGENの新しいドライバーがよく飛び、品切れが続いているとの噂が日本市場を飛び交っていた。今回はその噂となったNEXGEN8代目ドライバーであるNS210について評価を行った。

プロファイル

新世代のNS210は前モデルの7代目に比べ、ヘッド後方がボリュームアップしている。初見では、残念ながら洗練されたプロファイルとは言い難く、ローハンデキャッパーの触手は動きにくそうなデザインである。

感性モーメントを増やし重心深度を深くする設計だが、その割にフェース近くのソールには重量配分の増量を狙ったスリットも配置され、上方向だけではなく前方向への推進力への注力を忘れていない。ただお気軽にゴルフをしたいエンジョイゴルファーだけにターゲッティングしたものではなさそうである。カタログ表記上、9.5度、10.5度のラインナップであるが、ロフト角、ライ角ともに調整可能で、9.0度(〜11.0度)までロフトを立てられるため、スイングスピードが速いプレイヤーにも対応出来るように設計はされている。


また特徴的なものは専用のEI-Fシャフトである。ワンフレックスであり、実際にはキックポイントを複数設定している。ワッグルするだけでシャフトが大きく動くフィーリングだが、H/Sを43m/s程度まで上げてみても比較的シャフトはインパクト時にスクエアに戻って来やすい。尚且つ(これは様々なプロの意見でも報告済みであるが、)

他のクラブに比べて同じ感覚で振ってもヘッドスピードは1〜2m/s程度上がる。かつてのコンポジットテクノ社製のファイヤーエクスプレスのシャフトがデビューした時と同様の感覚である。ヘッドスピードの上昇傾向は、EI-Fシャフトのしなりもどりと、最近のトレンドでもある軽量化(ヘッド重量193g 総重量273g : 10.5度)によるところが大きいだろう。

ところで、ヘッド重量、総重量が落ちるとヘッドスピードに対するエネルギー効率が落ちるのは言うまでもない。ヘッドスピードが上がってもスマッシュファクターが落ちては元も子もないのだが、プロスタッフの試打ではしっかりとスマッシュファクターは1.40〜1.45(Skytrak YUPITERU計測)を維持していることは驚愕に値する。

例えばAiでプレイヤーの最適打点を研究し初速アップに躍起になっているキャロウェイ社のPARADYM Ai SMOKEシリーズと同じ機器で比較計測してみても、数値は遜色がない。

ただし、実際の打感や打球音としては正直もう一息といったところで、プロや上級者が打てば(実際は飛んでいるのに)あまり飛距離が出る感覚が得られないのが面白いところである。なお、EI-Fシャフトは、(同社がHPで記載の通り)ダウンスイングでアーリーリリースになってしまいタメが作れない人には良く合うが、それでもやはりH/Sが45m/sを超えてくるとヘッドは暴れて方向性が定まらないので注意が必要である。

総括

本クラブの総評価としては、「あまり飛距離が出ないように感じても、実際にはよく飛ぶドライバー」という表現が適切であろう。何はともあれ、これだけの性能のドライバーをこの廉価で市場に投入出来たゴルフパートナー社の企業努力は賞賛に値する。どのクラブを使っても飛距離に大差ないというアベレージゴルファーの方は、あまり財布を痛めずに飛距離アップを体感できるかもしれない。

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